2024年 2月
土佐文旦
これから旬をむかえる中晩柑類のなかの土佐文旦についてご紹介したいと思います。
土佐文旦は、高知県を代表する中晩柑で、ハウス栽培での出荷が10月からはじまり、1月~4月にかけて露地栽培の出荷となります。出荷期間としては長期に渡りますが、露地栽培の出荷最盛期となる2月・3月が価格的にも落ち着き食味もいいので、手にとっていただきやすい時期になります。
土佐文旦の特徴として、大玉傾向の品種です。2玉・3玉と食べきるのは難しいと思いますが、土佐文旦は長期保存に向いた品種なので、ご家庭の冷蔵庫(野菜室)や涼しい所に果皮が乾燥しないようにポリ袋等に入れ保存していただければ、食味を損なうことなくいつでも美味しく食べていただけます。また、食べられる前にリビング等の温かい部屋にしばらく置いてから食べていただければ、酸味が抜けてよりマイルドな味わいになりやすいのでお試しいただければと思います。
令和5年度産の土佐文旦について生産者の方に、お話しを伺ったところ、花開時期が平年より早く受粉作業に苦労されたり、降雨量が少なく肥大しにくかったりと、ここ数年の気象変化により、品質の良いものを生産するのが難しくなってきています。その中でも消費者の方に少しでも美味しい文旦をお届けしたいという思いで生産されているとお話しされておりました。
中晩柑については、今回ご紹介させていただいた土佐文旦以外にも多様な品種がありますので、色々と食べ比べていただければと思います。
営業第5グループ 大西