About Market市場とは
青果物流通のしくみ
中央卸売市場と高松青果(株)
中央卸売市場は、「生鮮食料品等の取引の適正化とその生産及び流通の円滑化を図り、もって国民生活の安定に資する」(卸売市場法 第1章総則より抜粋)ことを目的に、昭和2年京都市につくられたのが最初で、高松市では昭和42年に全国で25番目の中央卸売市場として誕生しました。
高松青果株式会社は高松市中央卸売市場開設と同時に青果部の卸売業者として営業を始め、50年が経過しました。現在高松市中央卸売市場の青果部では卸売会社2社、仲卸業者12社、売買参加者45社が営業しております。
当社の昨年度(令和2年4月~令和3年3月)の取り扱いは112億円となっており、青果部をリードする役割を担っています。流通チャネルの多様化が進む中、市民、県民の台所として安定供給と豊かな食文化の創造を目指し、日々業務に励んでいます。
青果卸売業者の機能
集荷機能
全国各地の産地から青果物を集荷します。消費者トレンドを的確にキャッチし、需給と価格の安定を図ります。
価格決定(販売)機能
集荷した青果物をセリ売り、又は相対売りにて仲卸業者、売買参加者に販売します。
当社では、毎朝6時30分より威勢の良い掛け声と共にセリが開始されます。
一方、相対売りとはあらかじめ商談によって数量と価格を決定した商品を産地から集め、買受人(仲卸業者や売買参加者)に引き渡す販売方法です。最近では取引単位の大口化が進み、安定した商品確保のためにも相対取引が増えてきています。
分荷機能
1日あたり100トンを超える青果物がセリまたは相対売りによって短時間のうちに仲卸・売買参加者に販売されます。それらの品物は、直接または、仲卸業者から量販店・外食業者などを経て消費者の元へ届きます。
代金決済機能
卸売会社は、仲卸・売買参加者から販売した代金を回収し、生産者に支払わなければなりません。支払いが滞ることなく、なおかつ決められた期日の間で支払い業務が完結することも中央卸売市場の利便性のひとつです。
情報受発信機能
取引に必要な需給に関する情報を出荷者や買受人に発信することで、より安定した流通を図ります。加えて、これらすべての取引内容を開設者である高松市に報告する義務を負っています。パブリックインフラの使命をもつ中央卸売市場たるゆえんです。当社では、これら業務に関する情報以外にも、「地産地消」、「食育」など食に関する様々な情報の発信も行っています。
市場で働く人々
開設者
高松市中央卸売市場の開設者は高松市長です。施設の維持・管理と業務の許認可をはじめ、正しい取引が行われるよう高松市が指導・監督します。
卸売業者
高松市中央卸売市場青果部には高松市から営業許可をいただいた卸売業者が2社あり、当社はその一つです。全国の生産者、出荷者から青果物を集荷し、市場内の仲卸・売買参加者に販売、分荷します。
仲卸業者
中央卸売市場内に店舗を構え、卸売業者から商品を仕入れ量販店(スーパー・デパート・生協など)、外食業者(レストラン・料亭・ホテルなど)食品加工会社、売買参加者などに販売・納入する青果物の専門業者。
売買参加者
県内に店舗を持ち市長の承認を受け、卸売業者のセリ売り・相対売りに参加できる業者。(八百屋・スーパー・食品納入業者など)
買出人
仲卸業者から青果物を買い入れ、市場外で一般消費者に販売する小売店・食堂・料理屋・加工業者など。