2015年 1月
イチゴ(さぬき姫)
元々、露地で栽培されたイチゴの旬は春から初夏にかけてですが、今ではハウス栽培が主流となり、これからが出荷の最盛期となります。冬場の寒い時期にハウス内でじっくり育てられたこの時期のイチゴは、味が濃く最もおいしくなっています。今回は、香川県のオリジナル品種「さぬき姫」を紹介します。
このさぬき姫は、「さちのか」と「とちおとめ」という品種で交配を行い、さらに「さがほのか」を交配してできあがったもので、香川県が平成17年に種苗登録をしました。果実は「女峰」などよりやや大きめで、形はやや丸みを帯びた円錐形をしており、色も鮮やかなイチゴです。味は、糖度が高く酸味も適度で、果汁が多く香りも良いという特徴を併せ持っています。
現在、香川県内で栽培されているイチゴの内その6割以上がさぬき姫で、当社では、平成26年のイチゴ全体の取扱量約280tのうち、7割以上がさぬき姫となっています。JA香川県の各イチゴ部会など、香川県から認定された生産団体から出荷されるLサイズ以上の大玉クラスは、高品質であることが認められた香川県の推奨ブランド「さぬき讃フルーツ」として流通しています。
その栽培方法のほとんどが、高設式養液栽培という方式です。写真のとおり腰の高さぐらいの棚からぶら下がるようにイチゴが実ります。地面で土耕栽培するのと比べて日当たりが良いため色付きがよく、かがんで作業しなくてすむため体の負担も大幅に軽減できるようになりました。そのため「らくちん栽培」とも呼ばれており、古くからイチゴ栽培をしている生産者の方から、昔と比べてずいぶん楽になったという声をよく聞きます。
昨年12月の寒さや、天候不順の影響で出回る量は少なめとなっていましたが、これからは順調に出荷される予定です。ビタミンCが豊富で美容と健康にも良い香川産さぬき姫を召し上がってください。
「さぬき讃フルーツ」詳細については香川県のページで参照願います。
http://www.pref.kagawa.lg.jp/seiryu/sanukisanfruit/