2017年 3月
アスパラガス
『香川のアスパラガス栽培』
アスパラガスは香川県全域で栽培されており、仲多度地区、中央地区などが盛んで、当社に入荷するアスパラの半分近くが両地区から出荷されています。香川では、「さぬきのめざめ」という平成16年に品種登録された香川県オリジナル品種、次いで全国的にも主流となっている「ウェルカム」という品種が主にハウス栽培されています。また、丸亀地区や東讃地区ではハウス全体を遮光する方法で、ホワイトアスパラも盛んに栽培されています。
『アスパラガス栽培の苦労』
涼しい時期だと丈が50cm近くにもなる「さぬきのめざめ」を栽培している、丸亀市のJA香川県仲多度岡田地区アスパラ生産部会長の永井さんにいろいろとお話を伺いました。栽培時に一番苦労することは、水と温度管理とのことでした。表面の乾いた土の部分と、その下側の中層のところの状態を見極めるのが難しく、水管理を間違うと、たちまち品質が落ちてしまうそうです。また温度管理も同様で、ハウス内を25℃前後に保たなければならず、特に今の時期は暖かい日が続いたかと思えば急に寒くなったりして気を使うとのことでした。
『アスパラガスの食べ方』
永井さんにおすすめの食べ方をお聞きすると、個人的には「胡麻和え」がお好きでよく食べられるとのことでした。特に変わった食べ方はしていないとのことでしたが、茹でると栄養素が流れ出るし、その手間も省くため、最近は電子レンジをよく使うそうです。また、一般的には穂先の部分を好んで食べる方が多いかもしれませんが、本当は株に近い下の方が甘くておいしいとのことでした。特に「春芽」といわれる今が旬のアスパラガスは柔らかくておいしくなっているそうで、ぜひ太めのものを食べてくださいとおっしゃっていました。
野菜2部 白川 晃二
大西 佑哉