2017年 11月
トマト(大仙農事出荷組合)
【これからが旬のハウス栽培トマト】
今月は10月中旬より出荷が始まった香川県産のトマトを紹介します。
本来トマトの旬は夏ですが、さぬき市にある大仙農事出荷組合では10月中旬から翌年6月にかけて出荷があります。
圃場は香川県さぬき市の標高約300mにあるゴルフ場敷地内の瀬戸内海を見渡せる日当たりの良いトマト栽培に適した広い場所です。ここ大仙農事出荷組合では、1.8ヘクタールという県内でも有数の規模の施設で、約4万4千本のトマトを施設(ハウス)栽培しています。
【最先端技術を導入】
栽培方法は、ロックウール培地※を使った溶液栽培。また、オランダから輸入したガラスで全面を覆ったハウス施設で栽培しています。ちなみにオランダは施設園芸の技術力が世界一とも言われており、その技術も導入しています。最大の特徴はコンピューターを使った栽培管理により温度管理や灌水管理している点です。それにより収穫量を増やすことができているとのことです。
ここ大仙農事出荷組合では従業員が1つ1つを目視しながら選別しているので手間暇がかかっています。選果も良く他県産の物より輸送距離も短く、トマトが樹に実っている時間を長くとれるため、食味も良く色の良い物が出荷されることから買受からの評価も高く大変人気の高い商材です。
【今年も品質は良好】
今年も出荷が始まっていますが、作況としては定植時期の遅れと天候不順により例年より出荷が遅れました。品質は例年通り高い品質を保っていますのでスーパー等店頭で見かけることがありましたら是非味わってください。
※ロックウール培地とは
水耕栽培で土の代わりに使われる石から作った繊維を重ねた培地のこと。通気、保水、保肥性に優れ、植物の生育が早く、病害虫の発生も少ない。
野菜2部 松村 裕司