2018年 12月
白菜(きらぼし)
「冬の鍋には欠かせない白菜」
冬を迎え、家庭では様々な鍋を食べる機会が多くなってきたことと思います。今回は鍋をはじめ冬の食卓にはなくてはならない野菜、白菜を紹介します。今では白菜は1年中出回っていますが、出荷量は1年の内で旬のこれからの時期が最も多くなっています。冬場に収穫する白菜は、寒さの中でゆっくり成長していきますので、重量があり、葉の糖度も増して甘く、歯ごたえもあり最も美味しくなっています。
秋冬白菜は全国各地で栽培されていますが、この時期、高松市場には香川県内やお隣の徳島県から多く入荷しており、その中でも主力産地となっているのが徳島県JA市場町です。JA市場町では徳島県下を西から東に流れている吉野川の中流域で多く栽培されており、中でも川の中にある無人島としては日本最大の面積を誇る「善入寺島(ぜんにゅうじとう)」やその周辺は土壌も良く特に栽培が盛んです。
「白菜には種類がある?」
昔は1玉で販売していた白菜ですが、今では1/2や1/4でカットしたものが多く販売されています。この原因は家族構成が変わり一世帯の人数が減っていることが原因でしょう。そのカットされた白菜の葉が白いものと、黄色いものがあることはお気づきでしょうか。
徳島県では主に玉の中心部分の黄色が濃い黄芯白菜「きらぼし」の栽培が盛んです。黄色い方が白いものより甘みが強くなっており、サラダでも召し上がっていただけますので、一度お試しください。
「おいしい白菜の選び方」
1玉で購入される際には、持ってみてずっしり重いものを、また、横を押してみて硬いものの方が中が詰まっており、味も濃く新鮮です。カットされたものは、まず切り口がみずみずしいものを、そして葉と葉の間が詰まっている方が味が濃く良い白菜ですので、そちらをお買い求めください。これから寒くなるにつれ、どんどんおいしくなっていきますので、この冬もたくさん白菜をお召し上がりください。
野菜2部 細川 陽紀