2019年 11月
キウイフルーツ
【香川県はキウイの発明王!】
みなさんは香川県がキウイフルーツの栽培が盛んなことはご存じでしょうか?全国的には流通量の8割以上がニュージーランド産などの輸入品となっています。高松市場でも1年を通じて全体の取扱量は輸入品の方が多いのですが、10~3月の期間はほとんどが国産でその割合は多くなっています。そして、香川県産は11月に最盛期を迎えます。
輸入品をはじめ国産品も「ヘイワード」という品種が主流の中、タイトルにもあるとおり、香川県はオリジナル品種を数多く作り出しています。さぬきゴールド、香緑(こうりょく)、さぬきエンジェルスイート、香粋(こうすい)、さぬきキウイっこ 、讃緑(さんりょく)が品種登録され、このうち讃緑をのぞく5品種が「さぬき讃フルーツ」の対象品種になっています。当社も県をはじめ各団体と協力してこれらの普及に努力しています。
今回は、その中でも人気の高い『さぬきゴールド』と『香緑』の2品種を紹介します。
【さぬきゴールド】
世界最大級の大きさ(1果あたりの重さが200g前後)になる品種で、艶やかな黄金色の果肉と酸味が少なく食べやすいことが特徴です。糖度はヘイワードより3度ほど高く、ビタミンも豊富で非常に甘いキウイです。出回り時期は、10月中旬から11月下旬頃と多品種と比べるとかなり短いので今の時期にぜひお召し上がりください
【香緑】
俵型の外観と鮮やかな緑色の果肉の品種です。ヘイワードよりも糖度は2度以上高く、大変甘いキウイです。酸味は少なく、ジューシーでとろけるような食感が特徴です。また、ヘイワードの約1.5倍のたんぱく質分解酵素を持つので、お肉と一緒に料理すると肉が柔らかくなります。出回り時期は、11月中旬から3月頃までです
【キウイ栽培の苦労】
生産者にお話を伺ったところ、キウイフルーツの栽培では徹底した水管理が重要だそうです。雨の少ない年には毎朝畑全体に水やりを行うそうで、そのための労力は大変なようです。また、園地での糖度測定や大きさの選別など品質管理を徹底しており、そんな手間暇をかけて作られた香川県産のキウイフルーツ、これからの旬の時期にぜひお召し上がりください。
果実部 福本篤史