2019年 12月
鳥取県産 白ねぎ
【旬をむかえる鳥取県産白ねぎ】
鳥取県では県下全域で白ねぎが栽培されており、標高差を利用したリレー出荷により周年出荷がおこなわれています。春ねぎは3月~5月に出荷、夏ねぎは6月~9月に出荷、秋冬ねぎは10月~2月に出荷というように、一年を通して出荷があり、それぞれの時期に合った品種を使い分けて栽培されています。
中でも、これから本格的な出荷を迎える秋冬ねぎは年間出荷量の60%以上を占めています。秋冬ねぎは春から初夏に苗を植えます。その後、収穫するまでに4~5回土寄せという作業を行い、白い部分(軟白部)の長さを確保します。
【白ねぎの収穫から出荷まで】
白ねぎは収穫してすぐに箱詰め、出荷されるわけではありません。お店に並んでいるように軟白部が真っ白な白ねぎの状態にするためには、畑で掘り取りをした後、根切り、葉切り、皮むきといった調整が必要です。その後、出荷基準に基づいて太さ、重量、白い部分の長さ、曲がり具合などで規格選別を行います。こうした調整、選別を経て、やっと箱詰めされ、出荷されます。
【鍋だけじゃない!白ねぎレシピ】
鍋料理の定番野菜の白ねぎですが、いろんな料理に使える万能野菜です。生で使うと、ねぎ本来の辛味や香りが引き立ちます。加熱調理をすると甘みが増します。活用方法はいろいろ。あまり馴染みがない食べ方かもしれませんが、天ぷらにしても、とてもおいしくいただけます。先日、10月27日に「たかまつ市場フェスタ2019」が開催されました。そこに、白ねぎの産地鳥取からJA全農とっとり、JA鳥取いなばの方々にお越しいただき、「白ねぎの天ぷら試食会」を行いました。来場者の方々に試食していただき、「とろっとやわらかくて甘い」と大好評でした。ぜひお試しください。
寒さにあたると甘みが増す白ねぎ。今年の鳥取県産の秋冬ねぎは順調な出荷が見込まれており、12月に出荷のピークとなります。旬のこの時期に、ぜひお召し上がりください。
野菜2部 水井 祐子