About Market市場とは
セリ売り・相対売りとは
セリ売り
一者の売り手に対し、複数の買い手が競争し、取引価格を決める。目利きのプロ同士が「一発ぜり(買い手が希望の金額を一度だけ提示し、1番高い値段を提示した人に売る方式)」で鮮度の高い野菜を素早く売っていく。
相対売り
売り手と買い手が1対1で交渉し、数量・価格を決める。事前に商品の数量や価格を相談・予約することができるため、セリ売りと比べて柔軟な対応が可能となる。
市場流通の仕組み
青果卸売業者の機能
集荷機能
全国各地の産地から青果物を集荷します。消費者トレンドを的確にキャッチし、需給と価格の安定を図ります。
価格決定(販売)機能
集荷した青果物をセリ売り、又は相対売りにて仲卸業者、売買参加者に販売します。
当社では、毎朝威勢の良い掛け声と共にセリが開始されます。
一方、相対売りとはあらかじめ商談によって数量と価格を決定した商品を産地から集め、買受人(仲卸業者や売買参加者)に引き渡す販売方法です。最近では取引単位の大口化が進み、安定した商品確保のためにも相対取引が増えてきています。
分荷機能
1日あたり100トンを超える青果物がセリまたは相対売りによって短時間のうちに仲卸・売買参加者に販売されます。それらの品物は、直接または、仲卸業者から量販店・外食業者などを経て消費者の元へ届きます。
代金決済機能
卸売会社は、仲卸・売買参加者から販売した代金を回収し、生産者に支払わなければなりません。支払いが滞ることなく、なおかつ決められた期日の間で支払い業務が完結することも中央卸売市場の利便性のひとつです。
情報受発信機能
取引に必要な需給に関する情報を出荷者や買受人に発信することで、より安定した流通を図ります。加えて、これらすべての取引内容を開設者である高松市に報告する義務を負っています。パブリックインフラの使命をもつ中央卸売市場たるゆえんです。当社では、これら業務に関する情報以外にも、「地産地消」、「食育」など食に関する様々な情報の発信も行っています。
市場で働く人々
開設者
高松市中央卸売市場の開設者は高松市長です。施設の維持・管理と業務の許認可をはじめ、正しい取引が行われるよう高松市が指導・監督します。
卸売業者
高松市中央卸売市場青果部には高松市から営業許可をいただいた卸売業者が2社あり、当社はその一つです。全国の生産者、出荷者から青果物を集荷し、市場内の仲卸・売買参加者に販売、分荷します。
仲卸業者
中央卸売市場内に店舗を構え、卸売業者から商品を仕入れ量販店(スーパー・デパート・生協など)、外食業者(レストラン・料亭・ホテルなど)食品加工会社、売買参加者などに販売・納入する青果物の専門業者。
売買参加者
県内に店舗を持ち市長の承認を受け、卸売業者のセリ売り・相対売りに参加できる業者。(八百屋・スーパー・食品納入業者など)
市場流通のメリット
生産者へ、
「確実な販路」と
「迅速な代金精算」の提供
市場は多くの買い手が集まる場です。生産者が全ての商品を消費者に直接販売するのは手間がかかりますが、市場へ出荷することで、複数の買い手に販売できます。その結果、特定の顧客に偏ることなく、安定した需要・売上を見込むことができます。
販売後、手数料を差し引いた代金を、翌営業日(休市日・土日祝を除く)には、当社経理部にて現金で受け取ることができます。
買い手へ、
「適正な取引の場」
の提供
市場には多種多様な青果物が集まるため、買い手(仲卸業者・売買参加者)は需要に応じて商品を選択し、一か所で必要な商品を一度に仕入れることができます。
また、卸売会社は開設者からの認定を受けて営業しているため、安心して取引ができます。
消費者へ、
「迅速かつ安定的な青果物」
の提供
市場は短期間で商品を流通させる仕組みを持っているため、新鮮な青果物を消費者へ届けることができます。
また、市場には全国各地や海外からも多種多様な青果物が集まるため、消費者が安定的に青果物を入手できる環境に貢献しています。