今月はこれから最もおいしい時期を迎える「イチゴ」を紹介します。イチゴは年配の方から小さいお子さんまで幅広く好まれる果実で、最も人気のある果物であるといってもよいでしょう。そのため、北海道から九州まで全国各地で栽培されています。品種改良も盛んに行なわれ、毎年のように新しいイチゴが生まれており、各県ごとのオリジナル品種も多くあります。今回は、香川県の推奨ブランド「さぬき讃フルーツ」にも認定されている香川県のオリジナル「さぬき姫」を紹介します。

このさぬき姫は、「さちのか」と「とちおとめ」という品種で交配を行い、さらに「さがほのか」を交配してできあがったもので、香川県が平成１７年に種苗登録をしました。果実は「女峰」などよりやや大きめで、形はやや丸みを帯びた円錐形をしており、色も鮮やかなイチゴです。味は、糖度が高く酸味も適度で、果汁が多く香りも良いという特徴を併せ持っています。

現在では、香川県内で栽培されているイチゴの内その６割がさぬき姫となっており、香川で最も多く栽培されている品種となっています。ＪＡ香川県の各イチゴ部会など、香川県から認定された生産団体から出荷されるＬサイズ以上の大玉クラスが、高品質の「さぬき讃フルーツ」として流通しています。

イチゴの本来の旬は春から初夏にかけてですが、これからの冬場の寒い時期にハウス内でじっくり栽培されたこの時期のイチゴは、味が濃く最もおいしくなっています。昨年１１月に前倒し出荷となったことや、寒さ、天候不順の影響で出回る量は少なめとなっていましたが、これからは順調に出荷される予定です。ビタミンＣが豊富で美容と健康にも良い香川産さぬき姫を召し上がってください。

「さぬき讃フルーツ」詳細については香川県のページで参照願います。

http://www.pref.kagawa.lg.jp/seiryu/sanukisanfruit/