高松青果株式会社

2014 10

セレベス

 今月は今からが旬の里芋の品種のひとつ「セレベス」を紹介します。
 里芋の種類は200種以上ありますが、今回紹介するセレベスは赤芽と言われる品種のひとつで、親芋も食べられますが、おもに子(小)芋の部分を食べる品種です。(里芋は写真のように親芋の回りに子(小)芋が付きます)名前の由来は、原産地であるインドネシア、セレベス(スラウェシ)島から移植したためといわれています。白芽の里芋(石川早生、土垂などの品種)よりも赤みがかった色をしており、ぬめりが少なめで、ホクホク感が特長のこれから旬を向かえる里芋です。
 全国的に見ると白芽の流通量の方がセレベスより圧倒的に多くなっています。東京市場でも大阪市場でも里芋の中でセレベスの取扱量の割合は1割にも満たないのですが、高松市場では他の地域とは大きく異なり、セレベスの取扱量の方が多くなっています。平成25年の年間取扱量実績を見てみると、白芽の里芋が127tに対しセレベスが141tとなっており、その取扱量は西日本一だということです。
 そこまで香川でセレベスが食べられている理由は、普段から食べられている料理にあるのではないでしょうか。香川の郷土料理のひとつに「しっぽくうどん」といううどんがあります。秋から冬場にかけて多くのうどん屋のメニューに並び、これからの時期、家庭でもよく食べられます。大根や人参、油揚げ、鶏肉などを醤油ベースの出汁で煮てうどんにかけて食べるのですが、そこに里芋は欠かせない具材となっています。小ぶりで上品な白芽よりもゴロゴロとしたホクホク感のあるやや大きめのセレベスの方がこのしっぽくうどんには合うようです。また、香川には「いもたこ」という料理があり、字のとおり、里芋とたこを煮つけたものです。こちらも白芽の里芋でも十分おいしいのですが、セレベスの食感を好むという方が多いようです。
 今年の県内産セレベスの出来は8、9月の天候の影響でやや生育が遅れ気味となっていますが、10月中旬以降には十分な量の出荷となりそうです。これは生産者のひとりから聞いた話ですが、今年は8、9月に雨が多く畑にも水が十分あったので、例年よりも親芋が軟らかくおいしくなっているとのことです。これからの旬の時期に香川県産セレベス、機会があれば親芋も召し上がってみてください。

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