高松青果株式会社

2016 2

ワケギ(分葱)

 暦の上ではもう春ですが、まだまだ寒さが続いています。今月は春が旬で、桃の節句の頃が最もおいしいといわれている「わけぎ(分葱)」を紹介します。
 ワケギは、冬場の気候が比較的温暖な広島県、熊本県、長崎県など主に西日本で栽培されており、香川県内では、特に高松市岡本町近辺から香南町にかけて盛んに栽培されています。香川県産ワケギは、主に9月に植え付けし、10月から11月頃に土寄せを行い、12月からはトンネル栽培するため他県産に比べ太く、白い部分が多く甘くやわらかいのが特徴となっています。
 当社に出荷している生産者の方にお話を聞くと、収穫してから箱詰めするまでの掃除に大変手間がかかるとのことでした。ワケギの外側の皮の部分を1本1本手作業で向いてきれいにしていく作業は時間がかかり、結構根気のいる作業になるそうです。お薦めの食べ方をお聞きすると、特に特別な食べ方をすることはなく、やはり定番の「ワケギ和え」が一番おいしい食べ方かなとおっしゃっていました。「ワケギ和え」は、湯がいたワケギと適当な大きさに切ったタコなどを白味噌で和える香川の郷土料理のひとつです。タコは少し値が張るので、普段は軽く焼いた油揚げや、天ぷら(香川では魚の練り物を揚げたものもこう呼びます。長天(ながてん)とも言います。)などで代用することも多いそうです。
 生産者の高齢化などで、残念ながら香川県産ワケギの入荷量は年々少なくなってきています。太めで白い部分の多い香川県産でないと、このワケギ和えには向きません。これからの旬の時期に香川県産ワケギ、香川郷土の味「ワケギ和え」をぜひご賞味ください。

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