高松青果株式会社

2016 11

富有柿

【西日本の主力品種】
香川県では柿といえば甘柿である富有柿を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。柿の品種は1000以上あると言われていますが、全国の生産量では約25%、当社入荷量では約45%が富有柿です。出回り時期は、10月下旬~12月中旬頃です。
富有柿は「完全甘柿」であり、刀根早生(とねわせ)や平核無(ひらたねなし)などの品種とは違って渋抜きをしなくても食べられる柿です。そして食味はもちろんのこと、大玉で見た目も美しく、まさに完成された品種といっても過言ではないです。

【大変な収穫作業】
柿の木は果樹の中でも背が高く成長し、大きいものではなんと高さ15メートルほどにもなります。高いところはハシゴや高所作業車などを使って収穫をしています。生産者の高齢化もすすんでおり、高所から誤って転落してしまうという事故も少なくありません。特に富有柿は、広大な面積で栽培している生産者がほとんどです。時期になって色づいた柿を一気に収穫するためには、雨風の強い日に休んでいるととても間に合いません。柿の生産者にとって、収穫は一番大変な作業なのです。

【世代を感じさせる木】
ドラえもんに「のび太君の曽祖父が庭の柿の木の根元に宝物を埋めて、現代になってのび太君がそれを掘り返す」という話があります。富有柿は1898年に命名され、そこから広く世の中に出回っている品種です。「桃栗三年柿八年」という言葉どおり、柿は植えてから実ができるまで時間がかかりますし、そのぶん木の寿命も長いです。生産者の園地を訪問すると、『この木は樹齢30年、こっちは50年・・・』と教えてくれることもよくあります。お父さんやおじいさんの代から大切に育てている人が多く、思い入れの深いものなのだと思います。
そんな富有柿は今年も良好な品質にできています。どうぞご賞味ください。

果実部 福本篤史

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