高松青果株式会社

2018 11

愛宕柿

【渋柿の品種 愛宕柿】
 今回は、渋柿の中でも当社への入荷が一番多い愛宕柿をご紹介します。愛宕柿は先が尖った釣鐘型をしており、大玉で軟化しにくく、干し柿によく用いられます。愛媛県が原産の柿で、愛媛県や徳島県、香川県など四国を中心に栽培されています。当社へは、三豊市産や徳島県産が主に入荷しています。干し柿用の愛宕柿は、ヘタに付いた軸枝をT字状に残した状態で収穫されます。これは、吊るすひもを結ぶためです。それを大きさごとに分別して10キロ箱または15キロ箱で市場に入荷され、仲卸や量販店で適量に小分けされて販売されます。

【県内の新しい干し柿文化】
 愛宕柿は12月を過ぎると渋抜き加工してパックに密封した状態で出荷されるようになります。香川県産の中心である富有柿が12月半ばで終了するため、それ以降はこの密封パックの愛宕柿が柿売り場の主役となります。実は、愛宕柿はもともとこの密封パックでの出荷が主流で、干し柿用として当社に入荷し始めたのは15年ほど前だそうです(私も入社前でした)。生産者の高齢化などで東北や九州からの加工済の干し柿の入荷が徐々に減ってきていました。香川・徳島の愛宕柿生産者も密封パック加工が人手不足だったので、「じゃあ干し柿用として無加工で出荷してみよう」という動きになったそうです。

【意外と簡単!干し柿づくり】
 干し柿用の柿の入荷が11月に多いのは、単に「旬だから」という理由だけではありません。干し柿をつくる際、天敵となるのが高温と多湿です。早すぎると秋雨と高い気温で、遅すぎると雪がかかってしまい、どちらもカビの原因となります。一般的には日中の気温が15度以下になる頃からと言われており、香川県では11月半ば以降が適しています。干し柿づくりは、手間はかかるものの割と簡単にできます。柿の甘さが濃縮されて大変美味です。作り方はネット上にたくさん出回っていますので、みなさんもぜひ干し柿づくりに挑戦してみてください。

果実部 福本篤史

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