高松青果株式会社

2018 7

 6月中旬から、平年より1週間ほど早く香川県産の桃の出荷がはじまりました。桃の生産量は、山梨、福島、長野で全国の70%を占めます。桃の主要な産地は東日本が多いのですが、岡山が6位、香川が8位と、西日本では香川県も大きな産地です。特に香川県は、日照時間が長く雨が少ないため、甘い桃づくりに適した土地なのです。

 ところで、今の桃は昔と比べてはるかにおいしくなっていることをご存知でしょうか?
今回は、その秘密にせまります。

【昔の桃は、棚もちが重要!】
 30~40年前の桃の出回り時期は、今より1か月遅い「7月中旬~8月中旬」で、県内や県外(主に長野県)から高松市場へ入荷していました。当時の長野からの輸送便は、今のような保冷トラックはありません。桃の箱をトラックの荷台に載せ、シートをかけ、真夏のガタガタ道を1日かけて到着していました。
 そんな桃は、「悪条件でも傷まないこと」が重要!当時の主力品種である「大久保」の食味は、硬くて今より糖度が低かったそうです。それでも、他に競合品目が少なく、お盆前のお供え用などもあり、需要が多かったそうです。

【桃農家さんの新品種への情熱!】
 桃の木は「桃栗3年柿8年」というように、3年目で実がなり始めますが、成木でいっぱい実がなるのは7年-8年目。更に15~20年目で老木になります。実のなる年数が短く、桃農家さんはドンドン新しい木に植え替えてゆかなければいけません。
 また、1品種の収穫期間は1週間~2週間ほどと期間が短いため、時期が早い品種や遅い品種など、1軒の農家さんがたくさんの品種を育てています。ですから、桃の生産者の方は各品種の勉強に熱心です。作り慣れた品種にこだわるよりも、新しい品種・より良い品種に積極的に挑戦しようという方がたくさんいらっしゃいます。
 冷蔵技術の発達と桃農家さんの努力で、今見る品種はどれも甘くてジューシーな品種ばかりなのです。ただし、昔よりもデリケートな実になっています。お買い求めの際には、どうぞ優しく取り扱って下さいね。

果実部 福本篤史

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