今回は5月から本格的に出荷が始まる、熊本県産メロンの中から2種類を紹介します。

【様々な種類のメロン】
　一口に熊本県産メロンと言っても種類は様々で、青肉メロンであれば「アンデスメロン」「肥後グリーン」などがあり、赤肉メロンは「クインシーメロン」や「オレンジハートメロン」などがあります。それぞれ、味や見た目も違います。今回は、青肉メロンの「肥後グリーン」、赤肉メロンの「オレンジハート」をご紹介します。

【肥後グリーンメロン】
　肥後グリーンメロンは本来5月中旬頃の出荷になりますが、今年は10日ほどの前進出荷の為5月の上旬より出荷が始まります。熊本産のメロンが年々作付面積が減少している中で、この肥後グリーンメロンは作付面積が増加しています。そんな肥後グリーンメロンですが、特徴として果肉は柔らかく、糖度に関しても一般的なメロンが14度前後に対し、16度前後とかなり高く、甘くジューシーなメロンです。

【オレンジハートメロン】
　オレンジハートメロンは熊本のＪＡ宇城オリジナル品種となります。みかんの産地でもある宇城をイメージした「オレンジ」という言葉と、心を込めて栽培することから「ハート」という意味を加えて「オレンジハート」という名前がつけられました。糖度16度以上という厳しい糖度検査に合格した物のみがオレンジハートと名乗ることができ、舌触りもトロリとした非常においしい赤肉メロンです。このメロンも出荷は例年5月中旬ですが、肥後グリーンと同じ理由で5月上旬の出荷になります。しかも出荷期間が1ヶ月と短いので赤肉メロンが好きな方はこのタイミングで是非お召し上がりください。

【メロンの食べごろ】
　上記で紹介したメロン以外にも美味しいメロンは数多くあります。しかし、どれも出荷した時は固く、そのまま食べても美味しくありません。「追熟」という過程を経て美味しくなります。食べごろを見極める際には下記の事に気を付けてください。
・押してみてメロンのお尻が柔らかくなっている。（何度も繰り返すのは良くありません）
・指で弾いてみて低く濁った音がする。
・アンテナ（ツル）が枯れてきて果皮色が黄色みがかってくる。
・メロン特有の甘い香りがしてくる。
　これらがメロンの食べごろのサインです。購入される際には参考にして是非美味しくメロンをお楽しみください。

果実部　村井　詳