高松青果株式会社

2019 2

菜花(なばな)

【春を告げる食材『菜花』】
 菜花は2月、3月に最盛期を迎え、食べ頃としても今が一番の旬の時期です。出荷期間は10月下旬から4月上旬まで半年間出回っており、早生、中早生、晩生と定植リレーすることで、長期間楽しめる食材となっています。
 最初に出回る早生系の菜花は、緑色が薄くやわらかいのが特徴です。次に、1月2月に出回る中早生の品種(花かざりなど)は鮮やかな緑色と独特なほろ苦さが好評です。2月、3月に出回る晩生の品種(伏見系、花まつりなど)は、蕾が大きいのが一番の特徴です。香川県では昭和60年頃から栽培が盛んになり、出荷量は千葉、徳島に続き全国第3位(平成25年の統計より)となっています。

【収穫、出荷作業の苦労】
 今シーズンは暖冬により花が咲きやすく、1月末までは入荷量はわずかでした。食用の菜花は花が咲く前のものを楽しむため、暖かい時期があるととても苦労するそうです。
 また、菜花は朝収穫するところから始まります。現在のような冬場は朝9時ごろまで凍っていることもあり、収穫は寒さと冷たさとの戦いです。スーパーで並んでいる菜花は、きれいに束にされていたり袋に入っていたりしますが、その出荷作業が最も大変なところです。青く瑞々しい菜花を束にするのは、簡単なように見えてとても難しい作業です。一束一束を同じように形成してきれいに箱詰めされた菜花には、匠の技が光っています。

【菜花の保存方法、おすすめ料理法】
 早めに食べる場合は、濡らした新聞紙やキッチンペーパーで包み、袋に入れてから冷蔵庫で立てて保存します。長期保存する場合は、さっと固めに茹でて冷凍保存するのが良いそうです
 菜花生産者の方に食べ方を聞いたところ、辛子和えが一番手軽でおすすめだそうです。その他に、鍋料理に春菊の代わりに入れたり、ベーコンと一緒に塩コショウで炒めるのも簡単で美味しいそうです。春の食材の中でも菜花は栄養価が高い野菜です。食卓に春の彩を添えて、季節感を楽しんでみてください。

野菜1部 山西 杏奈

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