高松青果株式会社

2013 12

金時人参

今年もあと1ヶ月を切り、あわただしさが増してきました。そんな中、今月は煮物、なます、おせち料理や雑煮の彩りなどお正月の食材としても欠かせない鮮やかな紅色の「金時人参」を紹介します。

人参は江戸時代に中国から入ってきた東洋種と明治時代に入ってきた西洋種の大きく二つに分けられます。金時人参は、別名「京人参」とも呼ばれ、西日本を中心に栽培、消費されてきた古く江戸時代からある東洋種の人参です。現在多く流通している西洋人参より紅色が濃く、細長い形で、肉質が柔らかく、味は西洋人参と比べて甘味が強く、いわゆる人参臭さが少ないのが特徴です。

香川での栽培の歴史は古く、昭和30年頃より産地化され、栽培面積は坂出・観音寺地区合わせて約70haで全国の生産量の約80%を占める日本一の産地となっています。坂出・観音寺地区には、海岸地帯や、塩田跡地が多くあり、その良質の砂地で栽培された金時人参は、ミネラルたっぷりで甘味が強く、肉質が軟らかい特徴を持つ香川の地域特産野菜のひとつです。

金時人参の赤色は、リコピンの色素によるものです。このリコピンはトマトなどにも含まれている抗酸化物質で、体内の活性酸素を除去し、ガンや、老化の予防をしてくれます。また、体内でビタミンAに変わるβカロテンも豊富に含まれています。その他金時人参には、ビタミンB1、C、E、食物繊維などが西洋人参の約2倍も多く含まれています。

おいしい人参の選び方は、色が濃く鮮やかで、表面がなめらかで、太めの物が良いとされています。葉の付け根付近が青かったり、黒ずんでいるものは、甘味が少ないので避けましょう。保存する場合は水気をよく拭いてからラップなどで包み冷蔵庫の野菜室で保存してください。

今年の金時人参の作況は、天候にも恵まれ良い出来となりました。例年よりも太めのものが多く、順調な出荷となりそうです。出荷がピークとなるこの時期に、ぜひ香川県産の金時人参をお召し上がりください。

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