高松青果株式会社

2015 12

金時人参

 今月は煮物、なます、おせち料理や雑煮の彩りなどお正月の食材としても欠かせない鮮やかな紅色の「金時人参」を紹介します。
 香川での栽培の歴史は古く、昭和8年に坂出市江尻町で始まったといわれており、今の栽培面積になったのは昭和40年以降です。現在、香川県内の栽培面積は約70haで、日本一の栽培面積となっており、全国で香川県の占める割合は約90%となっています。坂出、観音寺地区には良質な砂地の圃場が多くあるので、金時人参をはじめ、高品質の野菜が多く栽培されています。話は少しそれますが、坂出には「坂出三金時」という特産品があり、ひとつは、この金時人参、ふたつ目は、金時甘藷、3つ目は、金時みかん(小原紅早生)が有名です。
 同地区の生産者のお話しでは、年末需要を見込みそのほとんどを12月に出荷するため8月に種を蒔きますが、ここ何年かは猛暑の影響で発芽率が悪く苦労をしているとのことでした。赤い根の部分の長さが40cm以上必要なため畝を高くしなければならず、長い分秀品率も低くなり、普通の洋人参よりも手間がかかるとのことでした。また、出荷前の洗浄作業でも余分に手間と時間がかかるなど、栽培、出荷には苦労が多いそうです。
 金時人参と聞くとどうしても和食のイメージが強いかもしれませんが、洋食としても重宝します。スティックサラダやグラッセ、クリームシチューなどに入れてもその鮮やかな赤色が映え、クリスマスなど冬の料理にも合います。その濃い赤色はリコピンという抗酸化物質の色で免疫力を高める効果があります。また、当社も参加している香川県卸売青果ネットワークのランチ会で以前に提供された「金時人参とカブのポタージュ」は好評でしたので、こちらもぜひお試しください。
 今年の金時人参の作況は、天候の影響で色上がりの心配があるものの順調な生育となっています。全国一位の出荷を誇る責任産地として真摯に栽培に取り組んでいますので、この時期ならではの季節商材、香川産金時人参をぜひお召し上がりください。

「金時人参とカブのポタージュ」のレシピはこちらから

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