高松青果株式会社

2022 9

いちじく

 今回は、今が旬の果実「無花果(いちじく)」を紹介します。
現在、県内で生産され流通しているいちじくとしては、蓬莱柿(ほうらいし)・桝井(ますい)ドーフィンが主流品種です。全国的には保存・輸送しやすい、桝井ドーフィンが多く生産流通していますが、県内では蓬莱柿の生産量が多く、好まれています。
 蓬莱柿は、分厚い果肉とつぶつぶの食感、強い甘みが特徴です。皮は、ヘタの部分から剥くときれいにスッと剥けますが、8月9月の暑い時期に取れるものは皮が柔らかく、皮ごとバクッと食べることができます。
 ハウス栽培物が7月下旬から、露地栽培物が8月中旬から10月頃まで入荷しますが、8月下旬から9月中旬が特に美味しい時期とされています。生食はもちろん、ジャムやワイン漬け、てんぷらなどの料理にも、楽しい工夫ができる果実です。
 いちじくの収穫作業は気温の低い朝方や夕方に行い、収穫後すぐに冷蔵庫にいれ予冷します。予冷することで果肉が締まり、傷みにくくすることで鮮度維持しておりますので、お店で購入されてからも、冷蔵庫で保存してお早めにお召し上がりください。
 また、いちじくの選び方としては、皮に張りと弾力があり、甘い香りがするもの。口が星形に割れかけているものがよいとされています。
 今シーズンの生育状況は、高温干ばつの為、小玉傾向となっています。数量についても、小玉傾向の為、少ないと思われますが、内容は良く、味も良く仕上がってくる見込みです。季節の味を是非お楽しみください。

営業部第5グループ 池田

一覧に戻る