2016年 10月
かぼちゃ
生産量日本一 北海道産かぼちゃ
10月の食材として紹介するのはかぼちゃです。かぼちゃには様々な品種があり、食味の違いのほか、ユニークな形も楽しめる食材となっています。昔は、日本種のかぼちゃの生産が盛んでしたが、現在では、ホクホクして甘い、西洋種の栗かぼちゃ系品種が主流となっています。かぼちゃの本来の旬は夏ですが、冬至のイメージが強く、冬場は国産だけではなくメキシコなどからの輸入物も入荷します。現在、高松市場に入荷している主要な産地としては北海道があり、エビス、恋するマロン、栗将軍、栗五郎、こふき等様々な呼ばれ方をする品種を販売しています。
北海道のかぼちゃが高松まで到着するまで
北海道産のかぼちゃは、週に2回、一度に1000ケース程度の入荷をしています。トレーラーでの輸送では、北海道からフェリーに乗り関西に到着します。その後、陸路を用いて高松に入り、北海道を出発してから4日をかけて到着します。今年は、8月後半に来た台風の影響により、収穫の遅れや、輸送の乱れによってなかなか荷物が着かず、対応に大変苦労しました。現在では、安定した入荷をしていますが、北海道産のかぼちゃを味わえるのは残りわずかな期間となっています。
ハロウィンの需要
近年の動きとして、冬至以外にもハロウィンでの需要が高まってきています。皆さんがイベント等で目にする、お化けの形に切り抜いたオレンジ色のかぼちゃは、腐敗はしにくいですが、生食用では使われていません。本年産に関しては台風等の影響により、国産のハロウィンかぼちゃも少なく、輸入物に頼っている状況です。
今後の状況
北海道産のかぼちゃについては、11月中旬まで出荷される見込みです。生産地の担当からの声として、本年産については、北海道での台風、長雨の影響により圃場で廃棄したり、傷みが多かったりと収量は減っていますが、食味に関しては十分なものができているとのことです。気温も下がり、煮物がおいしい時期になってきたので、今後は品種等も気に留めながら北海道産のかぼちゃをぜひご賞味ください。
記事担当 野菜3部 佐藤 圭市