2013年 11月
さぬきゴールド(香川特産のキウイフルーツ)
香川県では以前からキウイフルーツが栽培されており、最近では、香緑(こうりょく)讃緑(さんりょく)などの県オリジナルキウイフルーツの栽培が盛んです。その中で今回は、果肉が黄色く糖度の高い「さぬきゴールド」を紹介します。
このさぬきゴールドは、最も多く流通している品種のヘイワードよりずんぐりとした形でハート型にも似ています。サイズはヘイワードより2回りほど大きめで、中には300g近くになるものもあります。果肉の色は名前のとおり黄金色をしています。
さぬきゴールドは、香川県農業試験場でアップル系キウイフルーツと中国系キウイフルーツを交配して作られた品種で、平成17年に品種登録された香川県産オリジナルの新しい品種です。糖度が高いのが特徴ですが、その中でも糖度14.5度以上のものは「黄様(おうさま)」、13.5度以上のものは「特選さぬきゴールド」として区別して出荷され、いずれも香川県の特撰果実「さぬき讃フルーツ」として果実専門店や量販店などで販売されています。
キウイフルーツは数多くある果実の中でももっとも栄養価に富んだ果実のひとつです。特に100gあたりに含まれているビタミンCの量は果実の中で1番といわれ、1個で1日の必要摂取量のほとんどを補えるといわれています。果肉が緑のものよりゴールド系の方がビタミンCをより多く含んでいるというデータもあります。それ以外にも、抗酸化作用に優れた「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンE、食物繊維、カリウムなどのミネラルに加え、タンパク質分解酵素なども豊富に含まれており、キウイフルーツは美容と健康にもっとも良い果実といえるのではないでしょうか。
キウイフルーツは追熟が必要です。収穫されたばかりのものは固くてそのまま食べられませんが、店頭に並んでいるものは追熟処理されたものです。まだ少し固いと思われるものは、リンゴやバナナなどと一緒にポリ袋などに入れて常温で置いておくとエチレンガスの効果で柔らかくなります。食べごろの目安は触って少し柔らかい程度、食べごろの桃を触った感じでしょうか。さぬきゴールドは、切ってみて果肉が白っぽいようだと追熟が進んでいない状態ですので、黄金色になるまでもう少し追熟が必要です。ただ、他品種より追熟期間が短いので注意してください。
さぬきゴールドの出回る期間は、10月下旬から12月中旬と他のキウイフルーツより短くなっています。ぜひこの機会に香川特産のオリジナル種、「さぬきゴールド」を召し上がってみてください。