2020年 6月
らっきょう
【鳥取県産らっきょう】
6月に紹介する旬の食材はこれからが最盛期の鳥取県産「らっきょう」です。とくに県東部にある福部町は鳥取砂丘に隣接しており、らっきょうの一大生産地です。その砂丘畑で栽培されているので「砂丘らっきょう」とも呼ばれ、シャキシャキした食感と色白な見た目が大きな特徴です。
【100%手植え】
鳥取砂丘らっきょうの植え付けは、100%手植えです。人海戦術で植え付け作業を行っていきますが、時期が夏場ということもあり大変暑い中での作業です。砂丘畑ですので地表温度もかなり高く、また鳥取は湿気の多い地域であることから、体への負担が大きいです。
収穫後は切り子さんと呼ばれる方が葉と根を切り落とす作業を行います。手植え作業も根切り作業も完全手作業になるので労力と手間がかかるのがらっきょう栽培です。
【らっきょうを使った料理】
らっきょうと言えばカレーのつけ合わせというイメージが強いかもしれません。しかし、地元鳥取県ではメイン料理としていただくことが多いです。例えば、らっきょうにチーズを乗せてそれをオーブンで焼く。ビールにとても合います。また、スタミナ納豆といい、納豆とひき肉を混ぜ合わせた料理がありますが、それにみじん切りにしたらっきょうを混ぜる。らっきょうの歯ごたえが加わりとても美味しいです。
これからは気温が上がり疲労が溜まりやすくなる季節になってきます。らっきょうは夏バテの予防になる効能をもっていますので、ぜひお召し上がりください。
野菜部 生橋優斗