高松青果株式会社

2016 1

アスパラガス(さぬきのめざめ)

 今月は、ヨーロッパでは春の訪れを告げる野菜といわれている「アスパラガス」を紹介します。春と呼ぶにはまだまだ早いのですが、香川県産アスパラガスの出荷はもう始まっています。
 香川での栽培の歴史は古く昭和40年代頃から始まり、県下全域で栽培されるようになりました。ハウス栽培が中心で1月から10月頃までと長期出荷されるため収入が安定していることや、栽培も比較的簡単で取組みやすい点もあり生産面積は拡大しています。現在香川県では、県のオリジナル品種「さぬきのめざめ」が主流となりつつあります。この「さぬきのめざめ」は、早生品種で春先に多く出荷され、太めで穂先が開きにくく締まっていて食味も良いのが特徴となっています。時期にもよりますが、長さが40cm以上にもなるロングアスパラとして、香川県はもとより京阪神地区などにも出荷されています。県内産のそのほとんどはグリーンアスパラですが、他に遮光して栽培するホワイトアスパラも栽培、出荷されています。
 仲多度地区の生産者、岸田さんの圃場を見せていただき、あわせてお薦めの食べ方を伺いました。岸田さんによると普段から特に変わった調理法で食べることはなく、素揚げや、塩コショウで炒めるなどシンプルな食べ方がほとんどで、それが一番おいしいのではないか、とのことでした。
 昨年の12月から1月初めにかけて暖かい日が続いたこともあり、今年は例年よりも早めの入荷となり、出荷のピークも早くなるとのことです。これからの時期の春芽が1年の内で最もやわらかくおいしい時期に当たりますので、ぜひ香川県産アスパラガス「さぬきのめざめ」をご賞味ください。

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