高松青果株式会社

2019 3

イチゴ(さぬき姫)

 今回は高松市場内いちごの入荷量の75%を占める「さぬきひめ」をご紹介します。

【10周年で地産地消の県へ】
 「さぬきひめ」はちょうど10年前の2009年2月24日に品種登録※されました。実は、この約10年で香川県のいちご事情は大きく変わったのです。10年前までの高松市場は、熊本を中心とした県外産いちごが多く入荷しており、香川県産は半分以下の47%(2007年)しかありませんでした。ところが、「さぬきひめ」ができてから香川県や農協、生産者はこの品種の生産に力を入れました。当社も県外産の入荷を徐々に減らして香川県産の販売に努めていきました。その結果、高松市場の「さぬきひめ」の入荷量は88t(2007年)※から304t(2017年)に増加し、これは高松市場のいちご全体の75%を占めます。そして、高松市場内のいちご全体の9割以上は香川県産になりました。香川県民は香川県産のいちごを食べる「いちご地産地消の県」へと大きく変わったのです。
 香川県産いちごは11月から出荷スタートし、6月上旬で終了しますが、3~4月は最も入荷が多くなる時期です。ぜひご賞味ください。

※ 品種登録申請は2005年で、2009年以前でも市場に入荷されています。

果実部 福本篤史

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