高松青果株式会社

2015 8

オクラ

 今回は夏野菜の定番であるオクラについて紹介したいと思います。
 オクラは年々生産量が増えてきている野菜で、若者から中高年にかけて幅広い世代に人気のある野菜です。栽培地域は四国、九州地区が大多数を占めています。高松市場では、7月から8月にかけて香川県産露地栽培オクラの出荷のピークを迎えます。
 オクラは栽培するのは比較的しやすいのですが、収穫には手間がかかる野菜です。生産者である善通寺市の近藤さんの話では、その実は生育が早く、通常は花が咲いてから7日ほどで収穫するところ、今のピーク時には4日ほどで収穫しなければならず、毎日、休むことなく、早朝5時から収穫に追われるとのことです。また、左の写真では分かりにくいかもしれませんが、オクラ全体が結構固い産毛におおわれており、そこに触るとチクチクするので、収穫時には、葉や茎に触れても大丈夫なように、長袖の服、手袋が欠かせず、夏の暑さの中で汗をかきながらの作業は大変とのことでした。
 お薦めの食べ方はまずは生で食べてください。オクラの産毛は塩揉みするときれい取れます。薄く輪切りにして、鰹節とポン酢などを混ぜて、冷ややっこ、冷やしうどんなどにかけると、おいしくさっぱり召し上がれます。同じ粘り気がある、長いも、めかぶ、なめこなどとまぜるとより一層おいしくなります。生以外にも、煮物、天ぷら、みそ汁の具、軽く下ゆでしてサラダ、和え物など、火を通してもいろいろな食べ方があります。栄養価も大変高くさまざまな料理に使える夏野菜、旬の香川県産オクラをお召し上がりください。

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