2017年 8月
キャベツ
7月から10月にかけて入荷する群馬県嬬恋村のキャベツを紹介します。
【夏場の高冷地キャベツ】
嬬恋村は夏秋キャベツの生産量が日本一の産地です。浅間山、白根山などの2000メートルを超える山々に囲まれた自然豊かな高原。標高約800mから1400mの高冷地でキャベツが栽培されています。
高松青果では、夏場のこの時期に入荷するキャベツの9割以上が群馬県産です。中でも嬬恋村産のキャベツの占める割合が高く、毎日10トン(約8,000玉!)以上の入荷があります。
高冷地で夏でも冷涼な気候ですが、標高が高いため、日中の日差しは強く、温度も一気に上昇します。そのため、生産者の方々は、明け方2時頃、まだ暗いうちから投光器をつけて収穫作業を行います。朝収穫されたキャベツは、昼頃にはトラックに積み込まれ、その日の夜には高松市場に到着します。そして、翌日にはスーパーなどの店頭に並びます。
【嬬恋村生産者グループ「味彩クラブ」】
当社には、嬬恋村のキャベツの生産者グループである「味彩クラブ」のキャベツがこの時期、毎日入荷しています。「味彩クラブ」のこだわりを紹介します。
「味彩クラブ」は5軒のキャベツ農家からなるグループです。夏から秋に出荷されるキャベツの品種には、寒玉系品種と早生系品種があります。寒玉系キャベツは早生系キャベツよりも生育に日数がかかり、栽培管理に、より高い技術が必要とされます。「味彩クラブ」ではシーズンを通して寒玉キャベツにこだわって出荷をしています。寒玉キャベツは巻きがしっかりとしており、長時間の輸送にも強いのが特徴です。その中でも、同クラブメンバーは、味がよく、夏場の激しい気候変動に適応する品種を選定することに取り組まれています。また、嬬恋村から日本各地に出荷されることから、輸送の際の衝撃を考え、段ボールの強度にもこだわりがあります。
生産者の方々は、品質の良いキャベツを作ること、そして品質の良い状態で消費地に届けることに力を注がれています。
野菜3部 水井 祐子