2025年 3月
デコポン
今月は「デコポン®」をご紹介いたします。
この愛らしい名前は、上部のヘタ付近のこぶのような見た目から。
「デコのある清見ポンカン」を略して名付けられたと言われています。
実は「デコポン®」という呼び名は商標です。
品種名(本当の名前)を「不知火(しらぬひ)」と言います。
「デコポン®」と呼べるのは、
日本園芸農業協同組合連合会傘下の18の農業団体(JA)及び柑橘生産のある農業団体(JA)に限り、糖度13度以上クエン酸1.0度以下の果実に使用できる。
それ以外の商品については、使用できない。
という条件を満たしたものなのです。
香川県内の主な産地は三豊市、観音寺市、坂出市、高松市、善通寺市など。
これからの時期は露地栽培された「デコポン®」が出回り始めます。
露地栽培では秋から冬にかけて、1個ずつ袋掛け作業を行います。
手間はかかりますが、袋掛けすることで強風によるキズや鳥の被害から果実を守ります。
寒い冬を乗り越えた「デコポン®」は甘みが増し、美味しくなります。
さらに収穫後、露地ものを貯蔵庫で一定期間貯蔵し、酸を抜いた貯蔵デコポン®は5月~6月にかけて出回ります。
デコ具合で選びがちですが、デコがなくても味に変わりはありません。
皮にハリがあるものがおすすめで、硬そうに見えますが簡単に手でむいて食べられます。
甘さと酸味のバランスが良く、そしてジューシーな「デコポン®」。
ぜひ、香川県産を選んでみてくださいね。