2016年 7月
桃
今月は桃を紹介します。
桃の生産は、全国では山梨県、福島県、長野県が多く、この3県で全体の約7割を占めます。しかし香川県も桃の生産が盛んで、日本一狭い県にもかかわらず、平成25年の都道府県別収穫量ランキングでは9位となっています。日照量が多く雨が少ない土地柄は果物作りに適しており、古くから高品質の桃を栽培してきました。
特に飯南地区(丸亀市綾歌町と飯山町)、三豊市高瀬町での栽培が盛んです。両地区の農協では、最新鋭の光センサーを導入し、糖度や硬度、果肉障害の有無などを全量測定し、品質管理を徹底することで、より良い品質の桃を消費者の皆様にお届けしています。その飯南農協からは「香味技(かみわざ)飯南の桃」というブランドで出荷され県内外に流通しています。
J A出荷分以外にも高品質の桃が県内各地から個人出荷されています。これらは主に2kg箱入りで荷作りされ、当社の果実売場にズラっと並べられ、朝7時のベルを合図に次々とセリにかけられていきます。
飯南地区の生産者の方にお話をお聞きすると、桃は色付き具合を見ながらひとつひとつ収穫していくので、大変手間がかかるとのことでした。色付きがもうひとつということで翌日に残しておくと、熟して収穫遅れになることもよくあるそうです。色目を見ながらの作業となるので、空が明るみ始めた4時半ごろから朝取りで収穫するそうです。また、昨年7月の台風11号の発生時は、強風で木が折れるなどの被害が出て、出荷量は以前より減りそうなので残念とのことでした。
今年の香川の桃は、昨年の台風の影響で数量的にはやや少なくなるようですが、比較的天候にも恵まれ、品質的には良好で例年どおり良いものをお届けできそうです。ただ、今年は平年より早く生育が進んでおり、7月いっぱいで出荷が終わる生産者が多いとのことですので、早めに香川県産のおいしい桃をお召し上がりください。