2024年 9月
二十世紀梨
今月は「二十世紀梨」をご紹介します。
秋の味覚として親しまれている梨。
高松市場では、7月中旬に徳島県産ハウス幸水からスタートし、11月中旬の鳥取県産王秋梨まで、5か月間で10種類以上の梨を取り扱っています。
そしてちょうど今、旬を迎えている梨のひとつに「二十世紀梨」があります。
「二十世紀梨」は100年以上前から人気のある、日本の梨を代表する品種です。
最大の特徴は【歯触りのよさとみずみずしさ】。
この味わいが広く好まれ、「二十世紀梨」を基本に多くの品種改良が行われてきました。
幸水、豊水、新高など、今流通しているほとんどの梨に「二十世紀梨」の特徴があるのは、そのためです。
「二十世紀梨」は皮が青いものはシャキシャキした食感と酸味があり、皮が黄色くなるころには甘みが増します。
そして【虎熟れ】と呼ばれる皮が黄褐色と黄色が混ざった状態に熟したものは、コクがあり最もおいしいと言われています。
ぜひ味わってみたいものですね。
最後に、今年は全国的な暖冬によりカメムシの被害を受けた果実が多く、さらに酷暑の影響で果実が小さい傾向があります。
比較的被害が小さい果実は市場出荷されていますので、ご理解いただける方には消費していただき、梨や生産者を守ることにつながればと思っています。
甘みと酸味のバランスが絶妙な「二十世紀梨」。
つめたく冷やして、どうぞめしあがれ。
高松青果 営業部